再建築不可 一棟アパートの売却

福岡市東区 賃貸アパート
再建築不可 一棟アパートの売却

S様のケース:再建築不可の学生アパートを丁寧に整え、半年でご売却

— 管理が行き届かなくなった物件も、正しく見直せば新たな価値に —


「もう使い道がなくなってしまって…。」
そうご相談くださったのは、福岡市東区に築34年のアパートを所有されていた県外在住のS様でした。

6室ある1棟アパートは、かつて学生向けの賃貸物件として活用されていましたが、コロナ以降は入居が減少し、当時は2室のみの入居。

うち1室も、長期間不在の状態でした。さらにこの物件は、擁壁の上に建っており、接道や道路幅員の条件から「再建築不可」とされる物件。将来の利用価値が見通しづらく、管理の手も行き届かない状況が続いていました。

S様の「誰かに活用してもらえるのなら…」という想いを受け、私たちはまず現地調査からスタートしました。
建物検査、近隣の清掃、室内の不要品(古い一斗缶や壊れた自転車など)の撤去を行い、少しでも物件の印象を良くするため、空室のクリーニングも実施。きちんと現地を見ていただけるよう、内覧可能な状態へと整えました。


建物の傾きや重大な構造的問題は見られず、劣化部分の状況を丁寧に報告書へまとめて販売活動を開始。しかし、再建築不可や高い空室率などの課題から、すぐには購入希望者が現れませんでした。
それでも、地場の不動産業者との連携を続けながら、可能性のある層にアプローチを続けました。

そして約10カ月後、地元で賃貸管理に強い業者からの問い合わせが入りました。

現地内覧の際、事前にまとめていた検査結果や物件の状態も丁寧にご説明し、最終的に買主様との価格交渉もスムーズに進行。活動から約1年後、無事に買付が入り、引き渡しを迎えることができました。

このように、築年数が経過し、状況が難しいと感じられる物件でも、適切に整え、情報を整理することで、しっかりと新たな買主様にバトンを渡すことができます。


S様のように、遠方にお住まいのオーナー様でも安心してご相談いただけるよう、私たちは現地対応から売却後のフォローまで丁寧にサポートいたします。

担当者のコメント

【まとめ】
S様からは、お取引にはご満足いただけたという事でご連絡があり、事例の紹介も許可をいただくことができました。

このような事例の場合、弊社は土地・建物の調査結果を提示し、納得した上でご購入いただくことが無駄なトラブルを無くす1番の方法だと考えています。
購入者の方は、建物知識に強い方もまれにいらっしゃいますがほとんどはそうではないので、専門家が根拠、説明で後押しする必要があります。また、単に買えば儲かるものでもないので、計画は事前に作って渡す必要があります。

売れれば良い、という考えはひずみを生み、どこかでトラブルに繋がります。

①購入の時から出口を考えておく②丁寧な建物・入居者管理③売買時はもちろん、定期的な建物検査を軸に、不動産投資を考えていくことが重要です。

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