「室内はリフォームして綺麗なのに、なぜか内覧からの成約につながらない……」
「うちのマンション、修繕積立金が値上げされたばかりだけど売却に不利になるの?」
中古分譲マンションの売却を検討する際、売主の多くの方は「立地」や「室内の綺麗さ(内装)」に目を向けがちです。
しかし、中古マンション市場において近年、買い手(業者含む)がチェックしているのは大規模修繕状況や修繕積立金の額などの、「マンション全体の管理状態」やです。
特に福岡では福岡市内中心部の新築分譲マンションの高騰により少し離れた立地の中古マンション需要が増加しており、築古のマンションをリフォーム、リノベーションして住む選択をする消費者も多く、この「マンション自体の管理の良し悪し」が売却価格やスピードに直結しています。
売主が知っておくべき市場の変化と、売却時の実務ポイントを分かりやすく解説します。
改正マンション管理適正化法に基づき運用されているのが「マンション管理計画認定制度」です。
これは、自治体が各マンションの管理水準を審査し、一定の基準を満たした物件を公的に認定する仕組みです。
〇主なチェック基準
・長期修繕計画が適切に作成・見直し(おおむね5年ごと)されているか
・修繕積立金が計画どおり十分に積み立てられているか
・管理組合の総会が定期的に開催され、集会等の議事録が保管されているか
・管理費や修繕積立金の滞納割合が一定以下に抑えられているか
認定を受けたマンションは、大手不動産ポータルサイトに「認定マーク」が表示されるほか、住宅金融支援機構の「フラット35」で買主の借入金利が優遇されるなどの実質的なメリットが用意されています。
買い手にとって「しっかりとした管理計画がなされているマンション」というお墨付きが得られるため、認定の有無がそのまま売却時の強い武器になります。